管理栄養士のりーです。
この記事では特定保健指導の流れについて紹介していきます。
結論から言うととてもシンプル
・初回面談
・継続支援
・最終自己評価
まぁ、こんなもんです。
そもそも特定保健指導とは何か?というところはこちらをご参照ください。
特定保健指導を受けたくないという方はこちらもどうぞ。
この記事を書いているのは
✔管理栄養士歴9年
✔現役特定保健指導員
そんな私りーが紹介させていただきます。
はじめに
特定保健指導の対象は大きく分けて2種類あります。
・積極的支援
・動機付け支援
厳密にいえば情報提供というのもありますが、こちらは継続した支援がないため当記事では割愛いたします。
階層化の結果でもわかる通り、動機付け支援と積極的支援では動機付け支援の方が重症度が低いです。積極的支援のほうが、より丁寧なサポートがあるということになります。
具体的にはまず初回面談により、対象者が自らの生活習慣を振り返り、そこから行動目標を立てます。
詳しくはこちら
動機づけ支援
動機づけ支援に関してはそこから3~ 6か月間、自らにより生活習慣の改善を図り その後に管理栄養士や保健師により結果の評価がなされます。そのため、途中のやり取りはありません。
積極的支援
一方で積極的支援に関しては継続的に支援があり、期間中に管理栄養士や保健師によるサポートを受けることができます。
そして、サポートを受けるに当たって現状を報告する必要です。
サポートは全てポイント化されており、その内容や方法によってポイントが異なります。
対象者は、現状を報告することによって、その内容に基づき保健指導により適切なサポートを受けるということです。
逆に連絡をしない対象者については、支援者から何度もアプローチを行います。
モチベーションが低い方にとっては少し面倒だと感じるかもしれません。
サポートの内容については、体重や腹囲などの測定の習慣づけや記録、食生活の記録や内容の改善、運動の記録やストレッチウォーキングなどの実施時間や内容の相談など、対象者のライフスタイルやモチベーションに合わせてサポートが行われます。
支援の種類
初回面談の後の継続支援については、支援Aと支援 B の2種類があります。
ただ、対象者の方にその種類が明示されているわけではありません。
それぞれ状況に応じて必要な時に必要な支援が行われます。
支援A(積極的関与タイプ)
● 生活習慣の振り返りを行い、行動計画の実施状況の確認や必要に応じた支援をする。
● 栄養・運動等の生活習慣の改善に必要な実践的な指導をする。
つまり
『今の状態がこうだから、こうしましょう!』
みたいな感じで戦略を練ります。
得られるポイントは
・手紙やメールの一往復で40ポイント
・電話は5分につき15ポイント(20分以上の場合でも60ポイント)など
A支援の方が高ポイントになっています。
支援B(励ましタイプ)
●行動計画の実施状況の確認と確立された行動を維持するために賞賛や励ましを行う。
つまり
『おー!頑張ってますね!』
『あー。惜しかったですね。』
みたいな感じでリアクションを行います。
得られるポイントは
・手紙やメールの一往復で5ポイント
・電話は5分につき5ポイント(10分以上の場合でも20ポイント)
という感じでA支援よりは低いです。
A支援の内容とB支援の内容じゃぁ、
サービス質が全然違いますよね。
終了のタイミング
基本的には初回面談から3~6か月間というのが一般的です。
私が所属する会社では92日以上経過してポイントが獲得できれば終了ということになります。
ポイントは支援AとBの合計が180ポイント以上で、そのうち支援Aは160ポイント以上というのが終了の条件です。
ちょっと複雑。
支援Aの方がより手厚いサポートということで、こちらのポイントを重視しているようですね。
この計算は支援者が行うので、対象者の皆さんは計算する必要はありません。
裏を返せば計算していない対象者は、ある日突然終了を言い渡されるということになります。
これ、私としてはちょっとびっくりな制度なんですけどね(笑)
また、支援者はこの計算に基づき連絡をしているので、一定のポイントが取得できないといつまでたっても終了しません。
必要でないと感じていても、サポートを終了するためには連絡に対応する必要があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
基本的には期間中(最低でも3カ月間)は、サービスは利用し放題ということになりますが、実際は上手に活用されている方は一握りなのかなと思います。
上手く活用し、健康づくりを進めてみてくださいね。
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