管理栄養士のりーです。
この仕事をしていると患者さんなどのびっくり仰天食習慣に出くわすことが多々あります。
正直、
『そ・・・そりゃぁ病気になるよな・・・』
って心の中で思うこともありました。
特に最近病気になった人や、血液検査の結果がグレーのお若い方などに驚かされることが多いですね。
今回は私の個人的な感想も交えながら、びっくり習慣をご紹介します。
ゴホゴホッ!スーツサラリーマンさん
食事の量は普通なのに、どうしてこんなに血糖値が高いのだろう?と私が疑問に思った方です。
事前にお渡しした質問票にはお菓子や、清涼飲料水の記載もそれほどない。
お酒もそんなに飲まない。
ご飯やパンや麺など主食の量も多く無い。
うーむ。なぜ?なぜこのような結果になったのだ?
とお話中に私が頭を悩ませていました。
そしたらその方がゴホゴホとせき込み始めました。
さぁ皆さんは分かりましたか?
この人の生活習慣の問題点を少し考えてみてください。
・
・
・
分かりましたか?
そうそう「喉が痛い」みたいですね。
それでは正解発表!
えっ。もしかして・・・・
と思った私のカンは当たっていたようです。なんとその人はのど飴を毎日2~3パック全部食べていたそうです。
2~3個じゃないです。2~3袋全部食べるんです。
しかも、仕事の合間や通勤中、帰宅後も。
食前、食後問わずずーーーーっと口の中に飴があるような状態だったそうです。
高血糖状態をキープし続けると血糖コントロール不良になることは良く知られていますね。
まさにこの人はその状態だったというわけです。
私の顔はこんな感じだったかもしれません。
とにかくこの方には飴が血糖コントロールに及ぼす影響などについて紹介しました。
それを理解され、改善の必要性を見出したご様子で私は一安心しました。
真似しないでほしいポイント
当ブログをご覧の方で、飴を2~3袋食べる!という方は少ないかもしれませんね。
なぜなら健康づくりに興味があって、こちらを訪れてくださっているのかなぁ?と思っているからです。
ただ量はこれほど食べなくても、食間に飴のような血糖値を上げてしまう食品を食べてしまうと、せっかく食後から下がりかけた血糖値が跳ね上がってしまいます。
またそれが下がりきらないまま次の食事の時間になってしまい、常に高血糖状態になってしまいます。
高血糖状態は血管に負荷をかけるので、血管が休まる時間が無くなってしまいますね。
今回例に挙げた方は飴でしたが、砂糖が入ったジュースやコーヒーをデスクに置き、1日中
仕事しながらチビチビ飲んでいる方も同じような状態になってしまうでしょう。
解決方法とは
果物の他、甘いものをどうしても食べたいという場合は食後がおすすめです。
1日3回の食事で3回の高血糖の波が来るとします。
例えば、15時のおやつということで食間に甘いものを食べてしまうと、1日に4回高血糖の波が来てしまいます。
15時に食べていたおやつを食後に食べることによって、この波を3回にすることができます。
もちろん夕食が遅い方など、寝る前のカロリーが上がってしまうと体重増加につながりやすいので、朝食や昼食の後がおすすめです。
血糖値が上がる山の数を減らすことができれば、『摂取タイミング』という意味で血糖コントロールは改善の方に傾くでしょう。
最後に
いかがでしたでしょうか。人それぞれ『普通』というのは大きく異なるものです。お話を進めていかないと血液検査の異常値の原因が見いだせないかもしれません。
読者の皆さんの『普通』を、ぜひ周りの方(できれば医師や管理栄養士)とシェアしてみてくださいね。何か健康づくりのヒントが見つかるかもしれません!
コメント