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はじめに
この記事に辿り着いたということは、ご自身が人工甘味料を使っているのかもしれませんね。
人工甘味料はカロリーが低くて血糖値に影響しないと思っていませんか?
実は、人工甘味料には様々な種類があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。
人工甘味料は糖尿病や肥満のリスクを高める可能性もあるのです。
この記事では、人工甘味料と血糖値の関係について詳しく解説します。
人工甘味料の種類や特徴、血糖値、その他適切な摂取量と摂取方法、おすすめのレシピなどを紹介します。人工甘味料を賢く利用して、健康的な食生活を送りましょう。
人工甘味料とは
人工甘味料とは、自然界に存在しない化学合成された物質で、少量でも強い甘さを持つものです。
0kcalと謳われているような商品の多くにはこれが含まれていますね。
一般的には白色粉末や液体で販売されています。
天然由来のものもありますが、ここでは化学合成されたものを中心に扱いますね。
人工甘味料は大きく2つに分類されます。
一つはエネルギー源として利用されるカロリー型(エネルギー型)で、もう一つはエネルギー源として利用されない非カロリー型(非エネルギー型)です。
カロリー型は消化吸収されてエネルギーに変わりますが、非カロリー型は消化吸収されずに排泄されます。
カロリー型よりも非カロリー型の方が一般的です。
人工甘味料は19世紀後半から開発され始めましたが、日本では1950年代から普及しました。
現在では飲料や菓子など多くの食品に添加されています。
人工甘味料の種類とそれぞれの特徴
アスパルテーム
アスパルテームは非カロリー型で最もポピュラーな人工甘味料の一つです。
砂糖の約200倍の甘さを持ち、コーラやガムなどによく使われています。
アスパルテームはアミノ酸の一種であるフェニルアラニンとアスパラギン酸から作られています。
フェニルケトン尿症という遺伝性の代謝異常がある人は、フェニルアラニンを分解できないため、アスパルテームを摂取すると脳に障害が起こる可能性があります。
そのため、食品に添加される場合は必ず表示されています。
また、アスパルテームは加熱すると分解されて甘味が失われるため、料理には向きません。
スクラロース
スクラロースは非カロリー型で最も甘い人工甘味料の一つです。
砂糖の約600倍の甘さを持ち、水に溶けやすく安定しています。
そのため、飲料や菓子だけでなく、料理やジャムなどにも使えます。
スクラロースは砂糖から塩素原子を付加して作られています。
消化吸収されずにそのまま排泄されるため、血糖値やインシュリン分泌に影響しません。
しかし、腸内細菌のバランスを崩す可能性があるという報告もあります。
アセスルファムK
アセスルファムKは非カロリー型で比較的安価な人工甘味料の一つです。
砂糖の約200倍の甘さを持ち、水に溶けやすく安定しています。
そのため、飲料や菓子だけでなく、料理やジャムなどにも使えます。
アセスルファムKは有機硫黄化合物から作られています。
消化吸収されずにそのまま排泄されるため、血糖値やインシュリン分泌に影響しません。
しかし、苦みや金属味があるという欠点もあります。
サッカリンナトリウム
サッカリンナトリウムは非カロリー型で最も古い人工甘味料の一つです。
1879年に偶然発見されました。砂糖の約500倍の甘さを持ちますが、苦みや金属味が強いため、他の人工甘味料と混ぜて使われることが多いです。
消化吸収されずにそのまま排泄されるため、血糖値やインシュリン分泌に影響しません。
しかし、過剰摂取すると発がん性があるという疑惑があります。
日本では食品添加物として認可されていますが、一日当たりの摂取量は5mg/kg以下に制限されています。
ネオテーム
ネオテームは非カロリー型で最新の人工甘味料の一つです。
1992年に開発されました。アスパルテームの約8000倍の甘さを持ちますが、アスパルテームよりも安定しています。
そのため、加熱しても分解されにくく、料理やジャムなどにも使えます。
ネオテームはアスパルテームと同じくフェニルアラニンとアスパラギン酸から作られていますが、別の化学物質を付加しています。
フェニルケトン尿症の人は摂取できません。
ステビア
ステビアは非カロリー型で天然由来の人工甘味料です。南米原産のステビアという植物から抽出された成分であるステビオールグリコシド(レバウジオサイドAなど)を利用しています。
砂糖の約300倍の甘さを持ちますが、苦みや後味があるため、他の人工甘味料や天然甘味料と混ぜて使われることが多いです。
ステビアは消化吸収されずにそのまま排泄されるため、血糖値やインシュリン分泌に影響しません。また、虫歯予防や血圧降下などの効果も期待できます。
人工甘味料と血糖値
人工甘味料はカロリーがないか低いため、糖尿病や肥満の予防や治療に役立つと考えられてきました。
しかし、最近の研究では、人工甘味料が血液中のブドウ(ブドウ)分子量およびその他の生理学的影響に及ぼす可能性があることが示唆されています。
例えば、以下のようなメカニズムが考えられます。
– 口腔内で甘味を感じると、脳はエネルギー源であるブドウ(ブドウ)分子量を摂取する準備を始めます。しかし、人工甘味料はエネルギー源ではないため、脳はエネルギー不足に陥ります。その結果、食欲が増加し、過食や肥満につながる可能性があります。
– 腸内細菌は消化吸収に重要な役割を果たしています。しかし、人工甘味料は腸内細菌のバランスを崩す可能性があります。特に、スクラロースやサッカリンナトリウムは有害な細菌の増殖を促進し、有益な細菌の減少を招くことが報告されています。
その結果、インスリン抵抗性や炎症反応などの代謝異常につながる可能性があります。
– 血液中のブドウ(ブドウ)分子量はインスリンというホルモンによって調節されています。インスリンは血液中のブドウ(ブドウ)分子量を下げる効果があります。
しかし、人工甘味料はインスリン分泌に影響する可能性があります。
特に、アセスルファムKやアスパルテームはインスリン受容体に結合してインスリン分泌を刺激することが報告されています。その結果、血液中のブドウ(ブドウ)分子量が低下しすぎたり、インスリン抵抗性や糖尿病につながったりする可能性があります。
以上のように、人工甘味料は血糖値などに影響に及ぼす可能性があることから注意して摂取する必要があります。
適切な人工甘味料の摂取量と摂取方法(目安・注意点・コツ)
人工甘味料は自然界に存在しない化合物であるため、体内で分解されにくく排出されます。
そのため、長期間大量に摂取すると体内に蓄積されて健康被害を及ぼす可能性があります。
そこで、厚生労働省は6種類の人工甘味料(アスパルテーム・アセスルファムK・サッカリンナトリウム・スクラロース・ネオテーム・ステビア)について1日の許容摂取量(ADI)を定めています。
– アスパルテーム:体重1kgあたり40mg未満
– アセスルファムK:体重1kgあたり15mg未満
– サッカリンナトリウム:体重1kgあたり5mg未満
– スクラロース:体重1kgあたり15mg未満
– ネオテーム:体重1kgあたり18mg未満
– ステビア:体重1kgあたり4mg未満
通常の食事で摂取する量では問題ありませんが、過剰摂取には注意が必要です。
人工甘味料の摂取量を把握するためには、食品の成分表示や栄養成分表示を確認しましょう。
また、人工甘味料は砂糖と同じように使うと甘すぎる場合があるため、少しずつ加えて自分の好みの甘さに調整することがコツです。
まとめ
人工甘味料はカロリーがないか低いため、ダイエットや血糖値管理に役立つ可能性があります。
しかし、過剰摂取すると健康被害を及ぼす可能性もあります。また、食欲や代謝に影響する可能性もあります。
そこで、以下の点に注意して使うことが大切です。
①食品の成分表示や栄養成分表示を確認して摂取量を把握する
②厚生労働省が定めた許容摂取量(ADI)を守る
③少しずつ加えて自分の好みの甘さに調整する
そして最も大切なことは、
④砂糖だけでなく他の栄養素もバランスよく摂取する
これが一番大切です。
当たり前のことで申し訳ないのですが、まずはここで病気の予防はできます。
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